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2006年11月01日

オクサマを美人と呼ぶよ

オクサマは「色々な名前で呼ばれてるなー」とつぶやいた。

「オクサマだろ、ツマ子だろ、チョロ松だろ、ヤサ・グレ子だろ、ワガ・ママ子だろ……」

僕は普段オクサマを名前で呼んでいるのだけれど、その時々の様態にあわせて呼び名を変えることがある。ちなみに『チョロ松』は「紅茶を淹れるだけで機嫌を取れるなんてオクサマはあまりにチョロイ、チョロイな!チョロ松だな!」「ああそうさ、チョロイさ!チョロ松だとも!だからもっと淹れて!」という会話に由来している。

「だけどろくな呼び名がねー!」

僕が、「ほら、美人って言うこともあるじゃないか」と嘆くオクサマをフォローすると「違う、あれは傍若無人って言ってる!しかも無人を美人とも取れるような微妙な発音で!」と頬を膨らませた。
2006年11月07日

オクサマと映画を見に行くことになったよ

時々、二人の興味をそそる映画があったりするとオクサマと見に行こうと言うのだけれど、「行こう」と行ったきりなかなか実現しない。いまだにオクサマと映画を見に行ったことはない。

ある日の「フラガールが見たいんだ」というオクサマの発言にも、僕はいつものように返事をした。すると、いつものように霧散する予感でもしたのか、もう一言、僕を口説いた。

しずちゃんも出るよ!」

オクサマは、僕がパソコンを立ち上げ、最寄の上映館を探し、映画館のWEBサービスに会員登録し、次の日曜日の指定席の予約を取る*様子を眺めながら「こうも簡単に釣れるとは」と呆れていた。そして「……。ダンナチンはオクサマの好きなところを面白いところって言うけれど、同じ口調でしずちゃんを面白いよね、て言うんだ」「所詮オクサマなんてしずちゃんとおなじ扱いさ」とイジケはじめた。

まんまと術中に落ちたのに!

「ハグしたら許してやる」

まったくもって意味が分からない。

*予定通り行動するのが好きな僕にとっては、もっとも確実な実現手段
2006年11月14日

オクサマは早速ホットカーペットの上で寝ていたよ

僕もオクサマもそれほど片付けは上手ではないので、仕組みでカバーすることを心がけている。例えば床に座る生活をすると床に物が散らかることを実感したので、ソファーや椅子に座るような家具配置にしているといったことだ。椅子やソファーに座ると置く場所に限りがあるサイドテーブルやデスクに物を置くことになるので、あふれる前に片付けざるを得ないといった仕組みになっている。

先日、オクサマと部屋の片づけをした。本や服がうまく片づけられない場所があったので、どうやったらカバーできるか相談しながら、オクサマは寝室を、僕はリビングの片づけをした。その過程で、最近気温が下がってきていたので、僕はついうっかり、ホットカーペットを出してしまった。きっとまた僕らはここで座ってしまい、オクサマにいたっては寝てしまう。

だけど寒さが苦手なオクサマは反対せず、むしろ顔をほころばせ、「暖かいのは幸せになるよね!いいよね!」「オクサマはここで駄目な子になってもいいよね!」と言った。早速オクサマは横になり、そして僕をカーペットの上に引き倒し、関節を絡め取って起き上がれない状態にして「一緒に駄目になろうか」と誘った。抵抗を示すが的確に極められ、起き上がれない。

ややあって、僕とオクサマの今年の冬の課題は、カーペットの上を小奇麗に保つこととなった。
2006年11月20日

僕はお茶をいれるよ

台所からやかんのお湯が沸いた音が聞こえてきた。オクサマが「お茶を淹れて欲しい」と僕にお願いをしてきた。僕はそれに応じながら、「じゃ、火を止めてくれないか」とオクサマを促した。

「頼んだらお茶を淹れてくれるといったのに!」「約束通りお茶は淹れるよ。だから火を止めて」

屁理屈をこねたらオクサマは「騙された……」といいながら立ち上がり僕と一緒に台所に向かった。
2006年11月20日

オクサマとドライブをしたよ

先日車を借りてオクサマと出かけた。渋滞する高速道路を走りながら「昭和の車は100km/h超えると速度警告の音が鳴った」と言う話をしていた。最近の車は鳴らない。

しばらくして道が空いてきたので速度を上げると「なんかドキドキする」「オクサマの心のメータがキンコン、キンコンなってます」と言う。僕は速度を落とした。

またしばらくして車を追い越したらオクサマは「キンコン、キンコン」と言った。
2006年11月28日

オクサマはクサイだったよ

先日家に帰ったらオクサマがホットカーペットの上でξ(クサイ)の字になって寝ていた。余りに見事なクサイだったので写真に撮った。

それからしばらくして、携帯を弄っていたらその写真がオクサマに見つかった。

「いつもいつも、ダンナチンはオクサマの変なところばかり写真に撮る!」「消す!よこせ!」

僕はクサイの造形美を語ったのだが理解してもらえない。そこで、僕には価値があるんだ、と力説し続けたところ、ようやく、オクサマは渋々うなずいた。そして、首を傾げながら口を開いた。

「じゃあー、消さない代わりにー、いまー、15,000円のスニーカーとー、25,000円の服がー、欲しいと思っていてー、あとー、」

消してください。
2006年12月04日

オクサマは喜びを抑えきれなかったよ

仕事からの帰り道、僕はいつもビアード・パパの前を通る。ここではオクサマが好きなシュークリームを売っている。いつもは素通りするのだけれど、その日、新作のシュークリームを販売していたのに気づき、同時に最近買っていないことに思い至り、それを含めていつもより多く買って帰った。

帰宅して、僕がシュークリームの箱をアピールすると、気がついたオクサマは満面の笑みを浮かべて万歳をする。

そしてオクサマは「いつもより箱が大きいよー!」とうれしそうに箱を開けはじめた。


「あ、いけね。よだれでちった」

オクサマは喜びを抑えきれなかった。
2006年12月06日

オクサマは僕を呼ばないよ

隣の部屋で作業をしていたら、リビングでオクサマが「ニャー」と鳴いた。

呼ばれたと思って作業を中断し「僕の妻はニャーと鳴くんです」と誰言うともなくつぶやいてリビングに向かうと「私の夫はニャーと鳴くと反応するんです」とニヤッと笑う。

「でも呼んでないよ」

呼ばれたと思ったのに、と僕が戻ろうとすると、オクサマはホットカーペットの上でひっくり返ってまたニャーと鳴いた。

「でも呼んでないよ」

僕は作業を中断したよ。
2006年12月12日

ボーナスの使い道を考えるよ

冬季賞与と特別賞与が出た。オクサマに報告すると「お疲れ様でした」とねぎらってくれた。

僕は、当面大きな出費予定がないのでほとんどを貯蓄・資産運用にまわすことと、少しだけ二人で使おうと提案してみた。年末年始にかけて、二人とも友人の結婚式に招かれていたり帰省やお歳暮を贈ったりと、出費が続くので余り贅沢は出来ないけれど、一昨年の引越しや去年の結婚式ほどの出費はないこともあり少し気持ちに余裕がある。

ここ一年以上旅行に行っていないし、ちょっとゆっくりもしたい。もしくは、お小遣い制になって前より自由に本や洋服が買えず、ちょっとストレスを感じているオクサマをねぎらいたい。そう思って二つほど候補を挙げてみた。
  • 本や洋服や靴の買い物
  • 二泊三日温泉旅行
するとオクサマは、「買い物は一時ストレスがまぎれるけど普段の生活に戻ったら元通りだし、いいや」と言い、「旅行も、せっかくの機会だから、良い旅館に泊まりたいって思う。でも分不相応な気もするし、なかなか二人の休みも合わないしなー」と言う。

そして、しばらく考えて「ダイソンの掃除機を買おう!」と言った。今使っている掃除機はオクサマが一人暮らしのときに求めたスティック型だ。結婚してから、掃除のしやすさを考えて買い替えを検討したときもあったけど、思い切りがつかず、タイミングを逃したままだった。

オクサマは「温泉一回分って考えれば、長く使える掃除機の満足感のほうがいいよ」という。僕はそれに賛成した。二人で「ダイソン、ダイソン、ダイソン」と声をそろえながら、比較検討を始めた。


2006年12月13日

オクサマの足の裏から根が生えたよ

僕もオクサマも、新しく買ってきた本を読み始めると、なかなか止まらない。昨日のオクサマはまさにそれだった。オクサマにそろそろ風呂に入って寝よう、と声を掛けるが生返事をして動かない。

そこで、僕は、ホットカーペットの上で丸まって本を読んでいるオクサマをいつもの方法で立ち上がらせた。僕が簡単なもんだと得意気になる一方で、簡単に立ち上がらされてしまったオクサマは頬を膨らませ憮然とした表情を僕に向けてきた。

そしてオクサマは足を踏みしめ、僕がいくら促しても、動かなくなった。そして、足元を見つめ、もう一度僕を見てオクサマは口を開いた。

「あーあ、足の裏に根が生えちゃった」「うごけないっ」


寝起き大戦争に続く、新たなる戦いの火蓋が切って落とされたようだ。

早速、僕は、根が生えたオクサマを、後ろから抱え込んで引っこ抜いて運んだ。

ピギァアァァーッ!
2006年12月26日

オクサマは僕と遊ぶよ

「ダンナチンと出会ってから、私はよく歯を食いしばっているような気がする。」

そういえばよく体当たりされたり、しがみつかれたりしている。

オクサマは「必死に食らいついていかないと構ってくれないからね!」と僕をけん制しながら「あとダンナチンが頑丈そうだからつい突進したくなるんだよね」と笑う。

僕は、子供のころによく木に登って遊んだ感覚を思い出した。そういえば「そこに山があるから登るんだ」と言った登山家もいた。

オクサマは、僕が頑丈だから突進するよ。
2006年12月27日

クリスマスプレゼントを贈るよ

今年もクリスマスイブに大掃除した。その後二人で食材やケーキを買いに出かけた。話は自然とクリスマスプレゼントに及ぶ。すると、オクサマは携帯電話を買い換えたい内なる欲求を思い出した。そして家電量販店の店先で携帯電話を見て、その思いがとまらなくなった。

実は一ヶ月ほど前に、お互いのクリスマスプレゼントとして半額ずつ出し合い、テレビとHDDレコーダを購入している。アナログテレビのラインナップがだんだん減ってきたこともあり、買い替える最後のタイミングだと考えたのだ(二人とも現時点で地上派デジタルを見たい欲求はない)。

一人暮らしの時より部屋が広くなり、14型のテレビ画面が小さく感じられるようになってきたとはいえ、お互いどうしても必要な電化製品だと思っていなかった。しかし、買い換えられたら便利だと考えていたので、クリスマスプレゼントとして罪悪感なく財布の紐を緩めようと考えたのだ。

そう、それをお互いに確認したはずだった。しかしクリスマスイブの家電量販店でオクサマは僕を見て言った。

「朝起きたらサンタクロースが、オクサマの携帯をSO903iへ機種変更しておいてくれないかな」

前振り無視で、しかも難易度が高い。僕はテレビとHDDレコーダのことに言及するが、「サンタクロースへのお願いをつぶやいているだけだよ」と言う。

次の日のクリスマスの夜、オクサマが寝たのを見計らい、僕はオクサマの携帯電話を取り出した。そして[SO903i]と書いた紙を、丁寧に貼り付けた。今日からこの携帯電話を[SO903i]と呼ぶことになる。オクサマの願いは叶えられた。

朝起きたオクサマは紙に気づいた。僕の説明を聞いて「ちがーう!」と鼻息荒く紙をはがして丸めて捨てようとした。

しかし、裏に「引換券」と書いてあるのに気がつき、頬を染め、いそいそと紙をバッグに仕舞い込んでいた。
2006年12月30日

オクサマは仕事上がりの僕を出迎えたよ

ある日、僕は泊りがけの仕事に出かけた。次の日の夜、帰って、ただいまって言った。

オクサマは「ダンナチンはずるいなー、一日家を空けただけでこんなに求愛されて」と僕にしがみつき、絡めとり、抜け出せないよう関節を極めながら言う。

「いないと困るんだよ!ダンナチンがいないときに一人でニャーとかいって引っくり返っていたらただの怠け者になっちゃうから出来ないんだよ!」「だから、ニャー!」

オクサマは僕におかえり、と言ったようだ。
2007年01月11日

オクサマが帰ってこないよ

休日、出かけるオクサマを「普段乗りなれない電車だから反対方向に乗っちゃ駄目だよ」と送り出そうとしたら「そんなことしない!」と頬を膨らまされた。そして「たまにあるけどそれは中途半端に知っている駅だと適当に乗っちゃうんであって!」「普段行き慣れない駅だからちゃんと表示見るよ!」と言っていた。

数時間たち、用事を済ませたオクサマから「今から帰る。電車に乗った」と連絡があった。そして、少し経ち、僕がおかしいと思い始めたころ、「○○○駅に着いてしまった!」と連絡があった。

適当に乗ったオクサマは、着いてはいけない駅に、着いてしまった。
2007年01月16日

オクサマは僕がいなくても大丈夫だと言ったよ

我が家には結婚祝いで頂いた布団乾燥機がある。残念なことに外観デザインがオクサマの好みとは異なったのだが、普段はしまっておけることもあり、オクサマによって愛用されている。お祝いに頂いた中ではもっとも利用頻度が高いものだ。

冬、オクサマは、寝る前に「布団が冷たい!」「暖めて!」と僕に言うのだ。そして僕が布団乾燥機を出して稼動させると「ふふふ、これでダンナチンがいなくても冬を乗り切れるよ」「ダンナチンイラズだ」と言う。「はー、ぬくい」とオクサマは布団乾燥機のエアマットと添い寝する。

ダンナチンイラズと呼ばれる、しかし寒くて動けないために僕がいないと利用されない家電をオクサマは愛してやまない。そして僕が布団に入ると「もういらないから止めて」と言う。

2007年01月20日

僕は打つ手がなくなったよ

友達と食事をして帰宅した。出迎えた妻が鼻をスンスンならし「何の匂いだろう?匂うぞ」と嗅ぎ始めた。

ガーリックピザを食べたのを思い出しながら、僕が「口かな?」とハグをしたらオクサマは悶絶していた。じたばたしながら何とか逃げ出したオクサマは「歯を磨いてきなよ」と勧めた。

歯を磨いて戻ると「今度は歯磨き粉くせー」と言われた。そして逃げ出そうと、じたばたしていた。
2007年01月24日

結婚3年目を迎えたよ

オクサマに結婚3年目の目標をたずねてみた。しばらく考えて「ダンナチンに勝ち続けることかな?」といった。

「だっていつもダンナチンと競っていると論理的に負けそうになるんだよ!」「そんな状況の中、うやむやのうちに私が勝った雰囲気にするのがどれだけ大変なことか!」と言う。論理的に負けなら負けじゃないのかと僕が問うと、オクサマは「だって私は論理的じゃないから論理的な負けは負けじゃないもん!」といった。

僕は、一瞬納得してしまい、うやむやのうちに丸め込められた。そして3年目が始まった。
2007年01月26日

オクサマは嗅覚によって行動するよ

僕が帰宅したら、先に仕事から帰ったオクサマが寝ていた。疲れて仮眠をしている。ただ、いかにホットカーペットの上とはいえ風邪を引きかねないので僕は声を掛けて起こした。すると「はい!オクサマは顔を洗って寝ます!」と寝ぼけている割には元気に立ち上がり、手を上げて宣言した。

ご飯をどうするかたずねたら「ごめん、作ってないんだ……私はいいや」と洗面所に向かい寝支度を整え始めた。僕だけなら手軽に済ませようと考え、冷蔵庫にあまっていた野菜を炒め、インスタントラーメンを茹でた。

食べ始めようとしたら、ちょうどオクサマが、リビングにバッグを取りに戻ってきた。まだ開かない目でヨタヨタと歩いていたのだけれど、「いい匂いする」と鼻を動かしながら僕のほうへ寄ってきた。そして僕の前に座り込み、目と口を開けてじっと僕を見始めた。

僕が見つめ返すとオクサマはニヤッと笑って両手を差し出した。蛇ににらまれた蛙はオクサマの手に器を委ねた。

「ラーメンは好きじゃなかったんだけど、なぜかダンナチンの作るラーメンはうまいんだよねー」

僕は半分残ることを祈ってやまなかった。
2007年02月02日

オクサマは僕の不在をフリースで補ったよ

仕事から帰宅したら、オクサマが出迎えてくれた。ただいま、といいながらオクサマが僕の部屋着を着ていることに気がついた。僕はちょっと笑って無言で襟を2度ほど引っ張って指摘した。だけど、オクサマは何を指摘されているのか気づかず首を傾げる。

3度目に「着替えたいんだけど返してくれないかな」と言葉を添えるとようやく気がついて、オクサマは照れ笑いを浮かべた。そして「このフリース暖かいからごくナチュラルに着ちゃうんだよね」という。

だけどオクサマのフリースも僕のと同じ素材で出来ている。
2007年02月06日

オクサマは掃除を極めるよ

シンプルライフをめざす基本のそうじ+住まいの手入れ年初、オクサマは「掃除をマスターする!」と宣言した。僕らの場合、新しいことを始めるときは、オクサマが手順を試行錯誤し、僕がそれに眺めて一般化することが多い。

早速本を買ってきていた。「前に買ったナチュラルハウスキーピングは確かにいいんだけど、上級者向きって言うか、手段しか書いてないんだよね。こっちは手順が書いてあってわかりやすいんだ。掃除初心者向けだからいいかな、と思って」と言う。

早速、重曹と酢を使って本を読みながら台所のシンクの掃除を始めた。「すごい。シュワシュワし始めた」

僕は化学反応式を思い出しながら二酸化炭素を吸わないようにリビングから声を掛けた。するとオクサマが気持ち悪そうに台所から戻ってきた。遅かった。
2007年02月08日

オクサマに結婚を申し込まれたよ

掃除の様子をうかがっていたら、スーパーに行きそびれた。

出かけるのも面倒だったのでありもので夕食を作ることにした。しかし冷蔵庫の中に肉や魚はなく、野菜もわずかにあるのみだった。ナス、にんじん、ピーマンが1個ずつ、それに卵。

その報告をするとオクサマは「うっうっうっ、都会で餓死する」とひもじい振りをした。ピザを取ったりコンビニに買いに行っても良いのだがそれも不経済だし不健康である。

僕はさらにストッカーを探し、ホールトマト缶詰、干ししいたけ、たまねぎを確認した。記憶からレシピを逆引きし、卵とご飯とチーズとパン粉を使ってライスコロッケを、野菜とトマトの缶詰でラタトゥーユを作った。

ライスコロッケにラタトゥーユを添えて食卓に用意したところで洗面台の掃除を終え休んでいたオクサマに声をかけると、「カ、カフェメシ!」と顔をほころばせていた。「ほとんど食材がないところから、お前、すごいな」と誉めてくれ「結婚してください」とプロポーズされた。自分に出来ないことを僕がこなしているのを見るとプロポーズしたくなるらしい。

食べ終わった後、お茶を入れながら「うまかった!今日、ダンナチンの株は急上昇したよ!」とオクサマは言う。そこでせっかく高値がついたので売ってみたい旨申し入れると「非公開だから無理」といわれた。何かがおかしい。
タグ: 料理
2007年02月09日

僕はオクサマのおかげで成長したよ

オクサマがへこんでいた。仕事で失敗したらしい。悲しそうだった。経緯を聞いたあと、僕は黙ってお茶を入れて慰めた。

夜、オクサマが口を開いた。「ダンナチンは成長したよね」「私がへこんでいたら、そうかって言って共感して、それ以上何も言わなかった」「前は嬉々として、そういう時はこうしたほうが良いよ!とか共感して欲しいだけなのに解決方法を出そうとしてた」

「成長したな」と肩をたたかれた。僕はオクサマのおかげだよ、と言って一緒に歯磨きをした。
2007年02月13日

オクサマは僕の手にお金を握らせてきたよ

ここ二週間ほど飲み会が続いた。友人同士や趣味の集まりで2回、会社関係の集まりで2回。特に会社関係の出費は、それなりの立場になりそれなりに後輩も増えているのでそれなりの額になる。

お小遣いがピンチである。

そんな様子を見ていたのか、先週趣味の集まりに行くときどうしようかちょっと悩んでいると、オクサマが僕の手に金を握らせてきた。1000円。「私も苦しいから全部は出してあげられないけど、この間は私が楽しんできたからダンナチンにも楽しんできてほしいんだ。行ってきなよ」「これはほんの気持ち」と言う。

全部出してもらうより、すごく嬉しかったのは気のせいか。そう伝えると「私は全部出してもらう方が嬉しいよ」と笑った。
2007年02月16日

オクサマの寝た振りは男らしいよ

オクサマが眠そうにしていた。コンタクトはずして寝る準備をしようか、と声を掛けたらオクサマは寝た振りをしてやり過ごそうとした。寝息まで立てている。

「ぐごごごごー、ぐごー」

オクサマの寝たふりは、とても男らしい。どうして静かな寝息を立てないのかとたずねたら「そんなこと思いもつかなかった」と言っていた。「えー。どうしよう。女子としてまずいような気がした」と困りはじめたので、助け舟を出してあげた。

オクサマは「そうだよ、自分の寝る姿なんてしらないもん。ダンナチンの真似だよ、真似」と立ち直った。
2007年02月24日

僕は花粉に負けたよ

仕事帰りのオクサマがコンタクトをはずして眼鏡を装用していた。

普段オクサマは寝る直前じゃないとコンタクトをはずさない。疲れているときはそのまま寝入ってしまうことが多いので僕が起こしてコンタクトをはずすように促すのが恒例となっていた。

だけど!ついに!僕の!コンタクトをはずせという願いが!

すごいぞー、えらいなー、と褒め称えた。するとオクサマは苦笑いしながら「実は花粉がひどくて痛かったんだよ」「たまたまだよ」という。

僕は聞こえないふりをして褒めちぎった。

「ぎゃー!褒めて乗せようとしている!」とオクサマは叫び「ダンナチンが褒めれば褒めるほどオクサマは意固地になります!」と宣言した。
2007年02月27日

オクサマは目次を使うと負けた気になるといったよ

「ダンナチンに読ませたい記事があったんだよ」と買ってきたばかりの雑誌をめくるオクサマ。「あれ、ない」最終ページまでめくっても見つからない。

「あれ、おかしい。卒業しちゃった」

オクサマの発言は時々変な単語の組み合わせで構成される。
2007年03月01日

僕はオクサマに熱い視線を送るよ

オクサマをジーっと見ていたのだが気がついてくれなかった。ようやく視線が合い、見詰め合う。しばらくして、今食べているお菓子を一つください、と言ったら「なんだよ、熱い視線で見つめられてる!ポワワ!ってなってたのに!騙された!」と苦情を言いながら一つ分けてくれた。

次の日、今度は熱い視線で見つめてみたら「ん?食べたりないのか?」と一口ご飯を分けてくれた。

思いは口に出さないと伝わらない。
2007年03月05日

オクサマを怒らせるとどういうことになるか身を持って知ったよ

仕事の後、オクサマと待ち合わせて帰った。オクサマの最寄り駅はホームと電車の間がちょっと開いている。ふと、僕がオクサマに落ちたことはないのかとたずねたら「ないよ」といった。そして「お前、何て失礼なこと聞くんだよー」と怒らせてしまった。

帰宅し、手を洗ってリビングに移動すると、オクサマが財布から取り出したポイントカードを手に止まっている。5秒ほどそのままだったので「止まってるよ。コート脱がない?」と言ったら「止まってないよ、読んでいたんだよ」といった。そして「お前、何て失礼なこと言うんだよー」と怒らせてしまった。

「ダンナチンは今日2個失言した。謝罪としていちごサンド3個ね。ポイントとして貯めておくから」

いちごサンドとはセブンイレブンで売っているサンドイッチのことである。オクサマはこれが大好きなのだが、最近コンビニでほとんど買い物をしないので食べるチャンスに乏しいのだ。たまに僕が飲み会の帰りに土産代わりに買って帰ったりもするがそれも回数は多くはない。

僕が、いちごサンドをポイントでためると良いことあるのかと聞くと「えーとね。10個ためると11個になります」と言う。
2007年03月09日

オクサマが寝ぼけるとどういうことになるか身を持って知ったよ

眠りかけているオクサマががつぶやいた。「10ポイントたまりました」いちごサンドポイントを数えているようだ。しかし失言の心当たりはない。いつの間にそんなに貯まったのかたずねたら「オクサマが眠いから」という。

なんという理不尽!

「んー。今、オクサマがまばたきしたから15ポイントになりました」

助けて!
2007年03月14日

僕は一足早くホワイトデーを企んだよ

とうとういちごサンドポイントが25を超えた。この間は2ポイント減らすために買いに行ったら売り切れていて3ポイント増えた。僕は一足早いホワイトデーとして処理をしようと考え、オクサマに内緒で準備をすすめることにした。

休日、いちご・コーンスターチ・生クリーム・食パンを購入する。レンジを使ってカスタードクリームを生成し、冷却。耳を落とし三角に切った食パンにカスタードクリームを塗り、ホイップした生クリームでいちごを支持しながら挟む

ちょうど4ピース完成した時に、仕事を終えたオクサマが帰宅した。オクサマは驚き、いそいそと手を洗う。そして上機嫌でそれを食べはじめ「売っているいちごサンドの味だ!」と叫んだ。

僕が全部食べていいよと薦めると「食べたいけど我慢する」と遠慮する。それでももう一度薦めると「さてはオクサマに甘いものを食わせまくって糖尿病で亡き者にする作戦だな!」と叫ぶ。違うと笑うと「だってほら、昔の人はだんなさんの食事の味付けを徐々に濃くしていって脳卒中で……」と黒い発言をする。オクサマは「きっとダンナチンはオクサマが勝手にイチゴサンドポイントを貯める生活にもう飽きたんだ……」と拗ねる振りをしながらいちごサンドを食べる。

いちごサンドポイントは8ポイントに減った。
2007年03月16日

僕はホワイトデーに間に合ったよ

先日、僕は同僚と飲んでいて帰宅が遅くなった。日付が変わる直前、部屋に到着してすぐさま僕はオクサマに包みを差し出した。間に合った。

「ハッピーバレンタイン!」

間違えた。ホワイトデーだった。オクサマに指摘され言い直す。オクサマは「ゴディバだ!なんでゴディバなの!?」と満面の笑みを浮かべながら受け取る。この間、オクサマがものすごく我慢していたので、今回はゴディバのチョコレートを選んだのだ。

今度は僕が羨ましがる番だから全部オクサマが食べて良いよと言うと「きっと、ダンナチンを羨ましがらせる前に我慢できなくて全部食べてしまうよ」と早速一つ口に運んでいた。
2007年04月01日

オクサマは携帯電話を買うよ

オクサマがパソコンを使って携帯電話の機能比較をしていた。先日来とても買い換えたそうにしていたのを思い出す。同時に、僕はクリスマスに引換券を渡したままであることを思い出す(その後、ワンピースをクリスマスプレゼントとして贈ったのだが、券はそのままだった)。

僕は覚悟を決め、引換券で買いに行くかと尋ねた。不安は早いうちに回収しておくに限ると判断したのだ。しかし、オクサマは辞退した。

「あれ見るとちょっと元気になるから手元においておきたいんだよね」と言う。「凹んでいる時に見ると、ダンナチンがくだらないことに労力を注いでるのを思い出して、助かるんだよ」「だから返さないよ!」

オクサマは自分で携帯電話を買い換えた。楽しそうにいじっている。引換券はまだオクサマのバックの中にある。
2007年04月03日

オクサマは携帯電話を見せびらかすよ

帰宅後、僕はリビングで本を読んだりパソコンをいじったりして過ごしていた。ふとオクサマのほうを見ると買ったばかりの携帯電話をいじっている。新しくダウンロードしたらしい着メロが聞こえてくる。

ここ数ヶ月ずっと我慢していたのでうれしいに違いない。それをたずねるとオクサマは笑顔で応えた。その後すぐに話題を変えたら「もっと真剣に携帯電話を羨ましがってよ」と言う。「ものすごく羨ましがられたり、褒められたりしたいんだよ!購入後の価値が高まる気がするんだよ!」と言う。

早速、僕は携帯電話をちやほやし始める。そしてこのソフトが面白い!とインストール済みのゲームソフトの出来を褒めると「ソフトの面白さじゃなくて!携帯電話を!このデザイン良いねとか!」とか悔しがった。
2007年04月08日

オクサマは僕に罪を懺悔したよ

食事の後、僕はリビングで本を読んですごしていた。同じ体勢が続いたので体の向きを変えたら、隣のキッチンから声がした。

「ひゃ、見つかった」

いつの間にかオクサマがキッチンに移動していた。偶然顔が向いただけなのであるがオクサマは見つめられていると思ったようだ。そして僕の位置からはオクサマがストッカーの陰になって何をしているかよくわからない。僕が黙ったまま様子を伺っていると、罪を告白し始めた。

「ごめんなさい、ご飯食べたばかりなのにオクサマはお菓子を食べようとしています」「しょっぱいのが食べたかったんです。お、あった」

オクサマはリッツを見つけて戻ってきた。僕が勝手に自白したことを笑うと、「え!気がついてなかったの?」「黙ってるから、懺悔を待っているのかと思って言わなくても良いことまで言った!」「もう、すっごい恥ずかしい!」と僕をどついた。
2007年04月13日

オクサマは熊だったよ

オクサマがホットカーペットに寝転がってノートPCで調べ物をしている。「これ、どう思う?」と意見を求められたので上に覆い被さりながら肩越しに確認する。

しばらく見ていたら、オクサマはおもむろに肘をたたみながら小さくなりはじめた。そして頬をホットカーペットにつけ、僕に視線を送りながら「あったかい」とつぶやく。そして「こうやって覆い被さられると、母熊に抱かれている小熊の気持ちになれる」と目を瞑った。

そして「がぅ!がぅ!」と吼えた。オクサマは猫であり、犬であり、熊でもあるようだ。

2007年04月29日

オクサマはエアーオクサマに嫉妬したよ

食後。僕はお茶を淹れ、オクサマに渡し、ついでにオクサマの頭を撫でて隣の部屋に移動した。するとオクサマは、もっと頭を撫でろといわんばかりの視線を僕に送ってきた。しかし、僕とオクサマの距離は僕の手の長さより離れている。届かない。

僕は手をかざし、撫でる仕草をした。僕から見るとちょうどオクサマの頭に重なる位置だ。主観的撫で撫でだ。エアーナデナデと名づけよう、そう考えながら手を動かしているとオクサマが険しい顔をしている。

「ダンナチンがエアーオクサマを撫でてている!」

そういう見方もあるか、と苦笑いしていると、オクサマが憮然とした表情を見せる。

「ほかの人の頭を撫でるなんて、ひどいっ」

緊張が走る。だが事態は僕がリアルオクサマにリアル撫で撫でをして収束した。ところが再びエアーオクサマを撫でると事態は混沌とし始めた。

そして今日も我が家は平和だった。

関連:エアギター
2007年05月06日

用がなくなった男はこうやって捨てていくんだねと僕は嘆いたよ

休日の朝、近所で用事があったのでオクサマと一緒に出かけた。オクサマは用事を済ませた後にそのまま電車で出かけるので、オクサマは自転車を引きながら、僕は徒歩で移動した。

用事が終わって別れようとすると駅まで誘われた。「自転車貸すから!乗っていいから!」と言う。僕のである。オクサマの自転車が故障しているので僕のを貸したのだ。オクサマは時々恩を売りつける振りをして僕を引っ掛けるのだ。なんと言う小悪魔だろう。だまされない、と僕は心に誓った。だが誓いを守ることとオクサマに逆らうことは優先順位において天と地ほどの差がある。

オクサマは楽しそうに「いやー、言ってみるもんだね。駅まで得した気分!」と見事僕を誘うことに成功し喜んでいた。

そして道中「いっしょに行くと駅までの道のりが短くていいよね」「でもダンナチンは駅まで行ったら一人徒歩でとぼとぼ帰るんだ。オクサマだけがおいしい。くくく」と笑う。僕がせめてもの抵抗を見せる為、用がなくなった男はこうやって捨てるんだね、と拗ねた振りをすると「君は乙女か」と呆れられた。

そして「だめだよ、ダンナチンが乙女化すると、いじめたくなっちゃうだろ?そうするとオクサマがどんどんオヤジ化するから困るんだよ!」と叫んだ。
2007年05月12日

オクサマは僕に突進するよ

「ダンナチンを見るとつい突進したくなるんだよね」

オクサマは恐るべき告白を僕にする。

「目の前にダンナチンが立っていると、オクサマは人生の目的を忘れてしまいそうになるんだよ」「力一杯ぶつかっても壊れそうにないって、イイネ!」

そう告白するオクサマは満面の笑みを浮かべている。頼りがいがあって素敵!(ポ)とかないの?って聞いたら「ないなー」と言っていた。
2007年05月15日

オクサマが悪い遊びを覚えたよ

オクサマが、僕に突進してきて「いたーい」といいながら「慰謝料!」と右手を出すようになった。「お茶でもいいよ!ライチ茶がいいな!」と笑う。

最近、オクサマが悪い遊びを覚えた。
2007年06月04日

オクサマに朝の挨拶をしたよ

「おあよーございまーす」とオクサマに挨拶をしたら寝ぼけた声で「おあよーございまーす」と返してくれた。

もう一度繰り返すともう一度返ってきた。「で、何でおあようなの?」と聞かれた。僕が、情報番組特ダネ!MCの小倉智昭の朝の挨拶のモノマネであったことを伝えるとオクサマは目をキラキラさせて「おあよーございまーす!おあよーございまーす!」と連呼し始めた。僕も負けじと連呼し、朝から寝室でモノマネ選手権(小倉智昭、朝の挨拶限定)が開催された。

そしてオクサマは「ダンナチンは良く朝からくだらないことを考え付くよな」と笑ってベッドから起き上がった。

僕とオクサマの一日は朝の挨拶から始まる。
2007年06月21日

オクサマはプリンを心待ちにしていたよ

「おかずなくなっちゃった」「どうしようかなー」「そうだ!プリンが冷蔵庫にあった!」

帰り際に買ってきたばかりのプリンだ。オクサマは立ち上がった。

そしてオクサマは「プリン♪プリン♪プリン♪プリン♪」と楽しそうに手を左右に振りをつけプリンを唱えながらキッチンに消え、「プリン♪プリン♪プリン♪プリン♪」と振りをつけながら戻ってきた。

満面の笑みだった。
2007年07月06日

オクサマは僕の顔色を伺うよ

一日、外で友人と遊んでいたら、少し日焼けした。日焼け止めクリームを塗っていたのだが、ある程度は仕方ない。

帰宅すると、出迎えてくれたオクサマが叫んだ。「ダンナチンが普通の肌色になっている!」どうやら色白が日焼けすると普通の肌色になるようである。

「どうしよう、普段の色と違う……」オクサマは僕の顔を覗き込み「こまった、これじゃあしばらく顔色からは体調が判断できない」と、顔色を伺い続けていた。
2007年07月10日

オクサマは的確に見つけ出したよ

オクサマが似た文字の中から特定の文字を探す携帯ゲームをしていた。

*「玉」を探せ!
王王王王王王王王
王王玉王王王王王
王王王王王王王王
王王王王王王王王
王王王王王王王王
王王王王王王王王

*「詰」を探せ!
語語語語語語語語
語語語語語語語語
語語語語語語語語
語語語語語語語語
語語語語語語語語
詰語語語語語語語

「文字がちいさーい」と苦戦しながら探している。目が疲れそうだ。次の問題は『「金」を探せ』だった。
*「金」を探せ
全全全全全全全全
全全全全全全全全
全全全金全全全全
全全全全全全全全
全全全全全全全全
全全全全全全全全

オクサマはすぐに見つけ出していた。「まかせて!いつも金のことばっかり考えているからね!」最近、オクサマはお小遣いが赤字続きなのである。
2007年07月18日

オクサマはドライフルーツを食べると宣言したよ

オクサマはドライフルーツを食べると腹痛を起こすことが多い。それでも好物なので「あんず、少ししかたべてないのに!」「マンゴーは大丈夫だったのに!」と痛みを学習しながら食べている。

先日もドライマンゴーを買って帰ってきていた。あんずに比べれば安全とはいえ、僕が心配して制止するとオクサマは不満そうな表情を見せた。

あきらめたオクサマは「じゃ、お茶を入れてほしいな!」という。僕が聞こえない振りをすると「いいんだね?オクサマはこれを一袋全部食べてしまうぞ?」とドライマンゴー一袋をちらつかせ、僕に恐怖心を植え付け目的を達成する手段に打って出た。

自爆覚悟である。さながら過激派のようですらある。おそらくは真剣である。しかし何故だかわからないが僕の笑いは止まらない。

僕は過激派に屈した。我が家では笑ったら負けなのである。
2007年08月14日

オクサマは旅行の準備を万端にしたよ

お盆休み、二人で僕の実家に行くことにした。オクサマは前日に新幹線の中で読む本を買っていた。

「4冊本を買った」

僕も新幹線で読ませてもらうことにしよう、といいながら準備を進めた。

翌朝最寄り駅に向かっている途中、オクサマは4冊入っているかばんを片手に「しかしすでに2冊読んでしまった」とさびしそうにつぶやいていた。

オクサマは我慢しない。
2007年08月15日

オクサマとグリーン車に乗ったよ

今回、いろいろ事情があって帰省の新幹線切符を取るのが遅くなってしまった。指定席はすべて埋まっていたため、グリーン車を取った。

初めて乗ったが僕にとってはちょうどよい広さで快適だった。だがオクサマにはそうではなかった。

オクサマは「寝たいんだけど広すぎて寝心地が悪い」と言う。そして「肩貸して」と僕の腕に巻きつき、肩に頭を乗せ寝ようとしはじめた。

「お、なかなかいいぞ」

「……だけどこれじゃあ電車でイチャコラしているカップルみたいだ!」

オクサマは不本意そうだったがすぐ寝た。
2007年08月16日

オクサマは僕を気遣うよ

実家からの帰宅途中、新幹線から在来線に乗り換えると妙にオクサマが荷物を持ちたがり、僕に空いている席に座るように勧めてきた。

僕が遠慮すると「だって、ダンナチン、疲れて帰ったらすぐ寝てしまいそうなんだよ」「ダンナチンが起きていないとオクサマのお盆休みは来ないじゃないか!」と言う。

オクサマは二日間気を使っていたようだ。

できることはあるかと聞くと「帰ったら桃をむくといいよ!」「お茶を入れるといいよ!」という。僕はオクサマの苦労に報いることにした。
2007年08月17日

自販機の前でオクサマを把握するよ

夕食後、水を切らしていたのでオクサマを誘って飲み物を買いに出た。

僕は自販機でペプシコーラを買った。続いてオクサマがお金を投入し、悩んでいるところに「ダカラ…いや、CCレモン」と僕がつぶやくと驚いた顔で振り向いた。

「いつも炭酸飲料を飲まないのに、なんでわかったの!?」

それは夕食の味付けが少し濃い目だったせいだ、と説明する。夕食後、僕は妙に炭酸飲料が飲みたくなっていた。同じものを食べているオクサマも僕と同じ、だけどコーラよりCCレモンのほうが好みだろうと予想したのだがうまく当たったようだ。

「胃袋がっちりつかまれて把握されている感じがたまらねー」とオクサマは表情を緩ませた。
2007年09月27日

オクサマは酔っ払うよ

夜、僕はレモン果汁を炭酸水で割って飲んでいた。するとオクサマが気づいた。「頂戴!」と手を出すので僕が同じものを作って渡すと一口のみ「すっぱい!」と叫んだ。

言い忘れたけど蜂蜜は入っていない、と僕が言うと猛抗議を受けた。レモンスカッシュには蜂蜜が必要なようだ。

「でもちょっとお酒みたい」「これがお酒だって言われたら信じて酔っ払ってしまうな、きっと」と言いながらウィーと酔った振りをする。

そして僕を見て「騙しちゃだめだよ!」と念を押した。
2007年10月02日

僕はオクサマに最大級の感謝を示したよ

夜、僕はどうにも眠かった。その日のうちに僕が片付けなければならない家事があったのだが、オクサマにすべてお願いしてベッドで横になった。

しばらくして、すべてこなしたオクサマが「全部できた!褒めて!褒めて!」とベッドに飛び込んできた。しかしもう僕は半分寝ている。褒めたいが頭が働いていないので具体的に感謝の気持ちを伝え褒められない。

「ほめる、ホメル、褒め、ホメホメ」とつぶやきながら、どうしたらこの鈍い思考の中で最大限の感謝が伝えられるか考えているうちに僕は「……ベホメ!」と叫んでいた。

ぜんぜん具体的じゃない。

限界か、と思っていたらオクサマが「ベホメ!ベホメ!褒められた!」と喜んでいた。最上級の感謝の気持ちが伝わったようだ。「ベ」とはなんと便利なメタファーだろうか。

翌朝、「ベホメズンはないの?」と聞かれたので「オクサマは一人しかいないので無意味です」「そしてダンナチンも褒められ手柄が奪われるのです」と答えたらショックを受けていた。



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