2005年11月11日

オクサマはクリスマスを企むよ

オクサマと買い物に出かけた。街はクリスマスに向けてイルミネーションが灯り、クリスマスツリーが飾られていた。

クリスマス色が高まる街並みをを見たオクサマが「ダンナチン、クリスマスプレゼントは何が欲しい?」と質問してきた。

うーん、と考えていると、すかさずオクサマは提案した。「じゃぁ、ダンナチンにはクリスマスツリーをプレゼントするよ!オクサマにはネックレスをプレゼントしてね!」

オクサマは、オクサマ自身が欲しい二人で使うものを僕にプレゼントする。二人で使うから僕にプレゼントしたにもかかわらずオクサマはそれを楽しめるのだ。

苦笑いする僕に、オクサマはさらに続ける。

「オクサマ、おいしい!」「いやー、いい結婚した!」そして「かわいそうになー、ダンナチン。でも、もう結婚したから途中で止められないんだ。残念だったな!」と肩をぽんぽんと叩かれた。

ここまで僕は一言もしゃべっていない。恐るべし、オクサマ劇場。
2005年11月15日

オクサマは僕の言い逃れを許さないよ

慶事休暇が明けた初日、僕は定時に帰った。「なんで早いの?」とオクサマが問うてきたので、僕は、オクサマが待っていたから!と答えた。

「嘘だ!オクサマはだまされネェ!いつだって待っていたのに!」そして「むかつくんだよ、結婚式の前とかちっとも帰ってこないからよー。ほんとにさー。」とむくれた。

僕が早く帰ってきたにもかかわらずオクサマが怒るこの不思議。人はこれをやぶへびと、呼ぶ。
2005年11月16日

オクサマは僕に警告を発したよ

朝、目を覚ましたが布団から離れないオクサマを僕は起こさねばならない。このままヌクヌクしていたら二度寝をするに違いないのだ。

僕が布団を捲ろうと手を掛けたらオクサマは「いい?その布団を剥がしたら命はないぞ」と警告を発したよ。

僕は、僕が多少被害を被ってもその過程でオクサマは起き上がる、と判断した。そして、やれるものならやってみなよ!と布団を剥がして、オクサマの襲来に備えて構えた。しかし。

「ギャー!寒い!オクサマの命がなくなる!」

オクサマはもう一度布団をかぶって「寒いと死ぬ」と言ってヌクヌクし始めた。
2005年11月18日

僕は飽きずに pino を買いつづけるよ

仕事の帰り道、コンビニによる用事があったのでついでに pino を買って帰ってきた。オクサマ、 pino だよ!と声をかけると、僕をチラッと見て「もう寒いから pino はそんなに欲しくないなー。」と言った。ついに、この夏から続くオクサマの pino ブームは去った。

僕はここにオクサマの pino 終結を宣言する。


そう、宣言したんだ。僕が翌朝起きたらベッドサイドにpino の 空き箱が置いてあったのは僕の見間違いに違いない。お風呂に入って、僕が寝たあと、布団に入ってヌクヌクと本を読みながら夜更かししていたら、甘いものが食べたくなってオクサマが pino を食べたなんて、何かの間違いだ。

「ダンナチンはそうやってオクサマの行動を細部まで見透かす!むかつく!」というオクサマの抗議の声も空耳に違いない。
タグ: pino
2005年11月18日

オクサマは舌ったらずだったよ

同僚と食事をして、うちに帰ったらオクサマがソファで丸まって寝ていた。僕はオミヤゲを冷蔵庫に放り込むと、風邪を引くからとオクサマを起こしにかかった。

しかし、「眠いから寝ていたんじゃない!寒いから丸まって暖まっていたの!」と抗議しながら再びムニャムニャ眠りに落ちたオクサマを見て、しばらく起きないだろうと諦めた僕は一足先にお風呂に入った。

その後、僕がお風呂から上がってしばらくするとお腹が空いてオクサマは起きたのだが、「夕ご飯作るのめんどくさいなー。」とつぶやいていた。しかし面倒くさがりながらも何か料理をしようかと冷蔵庫を開けた。

その瞬間、オクサマは僕のオミヤゲを見つけて、叫んだ。

「こりぇ!こりぇにしゅる!」

寝起きのオクサマは舌ったらずに叫んだ。その日の夕食の献立は、ケーキとシュークリームになったよ。
2005年11月20日

オクサマは黒田さんの結婚式の感想を述べたよ

オクサマとテレビを見て週末を過ごしていたら、今週の出来事として黒田慶樹さんと清子さんの結婚式のニュースが大きく扱われていた。

当日の朝、清子さんが散歩をしていたというニュースを見てオクサマがつぶやいた。「いいなー。準備は他の人がやってくれるんだろうなー。」「一人準備してて、途中で、もうこんな大変なことできない!と思うことはないんだろうなー。」


「大変だったんだよ。」と僕を見た。
2005年11月22日

オクサマに頼みごとをされたよ

料理しているオクサマが、「開かないの。ダンナチン、これあけて!」と僕に調味料の瓶を渡してきた。

ん、と蓋をあけて渡すと「結婚ていいよねえ。」「蓋を開けてくれる人がいる。」としみじみ言った。しかし直後「いや、彼氏だったときでも開けてもらってたんだけどさ。」といきなり否定された。結婚を肯定されてちょっといい気になっていた僕は、口をあけて目を見開いてしまった。

オクサマは、僕の男心をもてあそぶ悪だ。
2005年11月24日

オクサマは結婚を後悔したよ

「オクサマ、沖縄に住みたい。」

今年も、寒くなってきた。寒いのが苦手なオクサマは、今年も沖縄への憧れを口にした。

「ダンナチン、沖縄に住もう!移住しよう!」と言う提案は即座に却下した。だって暑いのダメなんだ、と答えるとオクサマは深い溜息をついた。

「この結婚は失敗だった。」

「オクサマ、次に付き合う人は沖縄の人って決めていたはずだった。」
「結婚して、あわよくば移住!とか思っていたんだ。」
「なのに、何で、ダンナチン、沖縄出身じゃないんだよ!」

「よりによって雪国って、なんだよ!」
「寒いんだよ、ダンナチンの地元……。ちぇー。」


とりあえず、僕は、暖房を入れたよ。
2005年11月26日

オクサマは、僕の不思議に気がついたよ

オクサマが仕事をやめて半年以上経った。休養と、結婚式の準備も終わり、当初の予定通りオクサマは再就職を考え始めたよ。

実はオクサマは新しい分野へのチャレンジを決めている。未経験が許されなくなる年齢に差し掛かっていることもあり、また将来出産した後も働くために、新しい分野で経験を積む最後のチャンスと考えているようだ。

夕食後、リクナビNEXTに登録をし、オクサマは志望動機と自己PRを考え始めた。パソコンの画面を見つめ、無言でキーを叩き、時々お菓子を食べ、一生懸命考え込んでいた。しかし、1時間もすると、お菓子がなくなり、「なんか、オクサマはお腹が空いているようだ。」と立ち上がった。

夕食が終わったばかりなのにものすごい食欲だったので、どうしたのか聞いてみると、想いもよらない回答が返ってきた。

「頭使うとお腹すくんだね。」

「ダンナチン、仕事では体を動かさないのに、ものすごいお腹すかせるよね?いっつも不思議に思っていたんだ。」

そして、「はっ!するとオクサマは結婚式の準備で頭を使っていなかったということになる!迂闊!」とショックを受けていたが、「まぁ、いいか」と立ち直り、新しいおやつを食べ始めたよ。

今日も我が家は平和だった。

時給1800円以上、未経験OKなど、お好きな希望条件で仕事探し
2005年11月29日

オクサマは僕に襲いかかるよ

オクサマが、友達と飲んで帰ってきた。

翌朝、早く家を出る予定だった僕は先にベッドで横になっていたのだが、オクサマは寝室のドアをガバッとあけ、「あ、ダンナチン、もう寝たの?」と言いながら「うぉーりゃー」となんとも間の抜けた掛け声とともに僕に襲い掛かってきた。

鼻息の荒いオクサマを抱えながら、その掛け声は何だ、と僕が笑うと、「襲いかかるときには、掛け声が必要でしょ?うおーりゃー。」と再び僕に乗っかって手足をばたばたし始めた。

「あれ?ダンナチンが楽しそうだ。これ気に入ったの?」と僕の表情から好感触を読み取ったオクサマは、しばらく「うぉーりゃー」と、ばたばたしていた。大笑いした僕はすっかり目が覚めてしまった。

「やった、ダンナチンが起きた。」

「ダンナチンが先に寝てるとつまんないんだよ。」と僕の就寝を妨げたオクサマは、一仕事終えたすがすがしい表情を見せたよ。
2005年12月01日

オクサマは無洗飲食をたくらむよ

オクサマは仕事をやめているが、主婦になったのではない。ただ休んでいるだけなのだ。だから家事は今まで通り僕と分担している。それでも時々、僕が勝手に期待をしてしまい、洗濯がたまったり掃除ができていなかったりして不機嫌になったこともある。でも、どうせしばらくしたら働くときはくるんだから、こころゆくまでのんびりすればいいよ、と思っているのは事実だった。

しかし、いつの間にか僕はオクサマにつけこまれていた。オクサマは、『食事を作ってもらったほうが食器を洗うルール』をまったくもって守らなくなってしまっていたのだ。確かに食器を洗うのを忘れることもあったが、仕事が忙しい当時で仕方のない面もあった。

でも、今、僕が料理をしてもオクサマはちっとも食器を洗わない。そのまま放置された洗い物は、僕が再び料理をするときに僕が洗っている。オクサマが料理するときには「オクサマが料理するから、ダンナチンたまっているやつ洗って」と言われ思わず洗ってしまっている。そしてオクサマが料理したときはルール通り僕が洗う。

そう、結局オクサマは洗わないのだ。この巧妙に仕組まれた罠に気がつくまでに半年を要した僕がようやくこの間抗議したのだが、「ダンナチンはオクサマの役に立つと嬉しいだろ?」といわれてウンと頷いてしまった。オクサマは僕の隙にさらに付け込み、「だからダンナチンが洗うんだよー。」と納得させられた。

「いやー、いい嫁をもらった。」とオクサマは笑い、今日も無洗飲食をたくらむよ。
タグ: 料理
2005年12月02日

オクサマは嫌がる振りをするよ

僕とオクサマが、それぞれ本を読んで二人でごろごろしていた時のことだった。突然オクサマが本を閉じて、僕にしがみついてきた。

そして「いやっ!」「やめて!」といいながら力強く、ぐいぐいと僕を絡め取りはじめた。僕が振りほどこうとしても足を上手に使って、「やめて!」「困る!」といいながら僕を放さない。

オクサマ、この言動不一致は何?ってきくと「いつもオクサマが追っかけるばかりで慣れるだろ?」「だからダンナチンからハグしてきた設定でオクサマが嫌がる芝居をしたら、ダンナチンが逃がすまいとハグしてくれるかなーっと思ってさ。」

オクサマはそんなに面白い事をよく考え付くな、と笑うとオクサマに諭された。「ダンナチンからハグしてきてほしいんだよ。」「いやっ!やめて!困る!」
2005年12月07日

オクサマは僕の頭をなでるよ

僕が寝転がってパソコンをいじっているところに、突然オクサマが僕の頭を撫でてきた。なんだかとても気持ちいいので、僕が口を開け、脱力して身を任せていたら、あまりにもその様が間抜けだったのか、オクサマに笑われた。悔しいので顔だけそむけたが、オクサマは「お前、こっち向けよ」と強制的に口の開いた間抜けな顔をさらさせようとする。

僕は必死に抵抗を示した。しかし、「顔をこっちに向けないと、撫でるのをやめるよ?」と宣言されては仕方ない。だから今度は必死に口を閉じようとするのだが、意思とは裏腹に、ままならない。オクサマに笑われ、口を開けたまま、めでられる僕はさながらペットのようだった。

頭を撫でられて口が開いてしまうのは、仕方のないことなのだろうか。世の女性達へ、是非手近な男子で試してみて欲しい。そして結果報告をお願いしたい。

なお、その後どんな目にあっても僕は感知しないので注意されたし。
2005年12月07日

オクサマは、僕に念を押すよ

発言小町でかわいい夫と言うトピックスを見つけたのでオクサマに教えてみたよ。『私の夫もこんなとこがかわいいのよーっていう話、是非聞かせてください。』と言う内容だ。つまり、女心をくすぐる仕草が満載なのだ。

たとえば……
私が買ってあげたポロシャツとか嬉しそうに着てる時とか。
ピンクレディのDVDを見ながらのりのりで踊っている時かなぁ
ダンナの話を聞きながら私がふいに頭をなでなでしてあげりると急に目がとろーんとなってハナの下がデローんと伸びます。


「かわいいと思うポイントはみんな似ているんだねー。」と、オクサマは同意した。そして「見た目はかわいいタイプじゃないというのも重要だよね!」と鼻息も荒く続けた。

「ダンナチン、普段はかわいくないけど時々かわいいんだよ。」

「でも、そのかわいさは、オクサマにしか通用しないから、外では気をつけな?」

オクサマに念を押されたよ。

参考
オクサマは、僕のシャツを脱がすよ
今日のダンナチン
オクサマは僕の頭をなでるよ
2005年12月09日

オクサマは感情がダダ漏れだよ

ありがたいことに、『僕と彼女は結婚する』をコメントとともに紹介して頂いているのをWeb上で見かけることがある。見つけるたびに嬉しく読ませていただく。ところで、その中で『オクサマが素直な愛情表現をしている』と言った内容でコメントを頂いている事が何度か重なった。そんなものなのだろうかと思い、このことをオクサマに伝えてみた。

するとオクサマは、腕を組み、首をかしげ不思議がった。

「うーん、そうかも。」「でも、だれにでもこうじゃなかったんだよね。」

オクサマが「いつからこんなに感情ダダ漏れになったんだろう?」と僕に疑問を呈したので、僕はためらいなく出会った最初からと答えた。

「そうか。」とオクサマは苦笑いした。

「そういえば、会った頃からダンナチンは変な人だとは、思っていた。」

「オクサマがわがまま言っているとダンナチン嬉しそうだった。」

「だからどんどん言っちゃうんだよ。それが愛情表現と取られるんだよ。」

「オクサマは好きなようにしているだけなんだよ。」

「ダンナチン、マゾだろ、マゾ。ん?」




話は、あらぬ方向へと進み始めたよ。


このブログを読んでいる皆様、いつもありがとうございます。なかなかリンクやご紹介に上手に反応が返せずにいるときが多いのですが、とても嬉しく思っています。つたない文章ばかりですが、これからも、どうぞよろしくお願いいたします。
2005年12月10日

結婚生活は油断が禁物だよ

「ダンナチン、結婚を後悔したことある?」

オクサマが唐突に聞いてきた。唐突だが、これは試練だ。僕は落ち着き払って素早く考えた。たとえなくても、ここで言いよどんではいけないのだ。僕はそれをこの数ヶ月で学んだのだ。僕は速やかに、ないよ、と応えた。

その後、話を転じて、Googleで『結婚を後悔』って入れて検索すると僕の書いているブログが1件目に出てくるという話をした。オクサマは「えぇっ!あったっけ?」と、びっくりしていたので、実際に検索結果を見せてみた。

 ウェブ 結婚を後悔 の検索結果 約 718 件中 1 - 10 件目 (0.47 秒) 

オクサマは結婚を後悔したよ|僕と彼女は結婚する
結婚するってなに? 彼女と二人で共に人生を歩いていきたい、そんな決意をした男が
淡々と記録するブログ。
ameblo.jp/sa104/entry-10006431189.html - 31k - キャッシュ - 関連ページ





「なんだ、オクサマのことか。ダンナチンが後悔したのかと思った」「でも、このキーワードで検索する人は真剣に何かを探しているのに、『ちっ、のろけかよ』とか思うんだろうな。」と案じた。

「でもこんなにアホなことで後悔しているオクサマをみて、ちょっと元気になってくれればいいね」と笑っていた。


そして、またもやオクサマは唐突に尋ねた。
「で、ダンナチンは本当は後悔したことあるの?」

オクサマは追求の手を緩めなかった。そして僕はとっさのことに反応できなかった。結婚生活は油断が禁物だよ。
2005年12月13日

オクサマは結婚してよかったとつぶやいたよ

12月のある週末、オクサマは友人の結婚式に参列した。

夜、そろそろ帰るよと言う連絡があったので、僕は部屋を暖め、寒い中を帰り着いたオクサマを迎えた。そしてオクサマがくつろいでいる隙にコートを受け取り寝室に掛け、ついでに布団乾燥機で寝床を暖めておいた。

結婚式の事を話し終え、眠くなってきたオクサマが寝室に行くと、「あぁ!行く先々があったけー。」「結婚してよかった」と声が上がったよ。

「オクサマ、幸せ。」

「もう、このままコンタクトもはずさず化粧も落とさず着替えないで布団に包まって寝る。」


2005年12月14日

オクサマは、言葉を濁すよ

友人の結婚式に参列したオクサマは、初めて新郎に会ったらしい。

「新郎がべろべろに酔っ払っていたんだけど、新婦がしっかり面倒みて気遣っていたよ。」

「ポヤポヤ??っとした人の隣にはしっかりした人が一緒にいるんだねえ。」

「これは周りの人の話を聞いてもみんなそうだったよ。」

じゃぁ僕らはどっちがどっち?ときいたら、「ええ?んー、そんなのすぐわかるじゃん、ねぇ?えへへ。」と笑っていた。

そして「ダンナチンにあった私の友達は、みんな『旦那さんしっかりしているね。良かったね。』って言うんだよ。くそー。」と思い出して憤慨しはじめた。「不愉快!オクサマ、もう寝る。」


オクサマを見ていると、飽きないよ。
2005年12月15日

オクサマは迷子になったよ

ドラゴンクエスト VIIIを買った。小学生の頃に遊んだタイトルの続編にちょっとした懐かしさを覚えながら、息抜きにちまちまと遊んでいる。オクサマも一緒に遊んでいる。

ある日、仕事をしている僕を羨ましがらせるメールが入った。

『家事完了!いまからオクサマは世界を旅するのだ!きゃっほーい!』

楽しそうだなー、と思いながら僕が帰ると「迷子になった。」「保存していないから、やめたいのにやめられない。」「つらい。」「助けて。」と疲労困憊した顔のオクサマに救助を求められた。
2006年01月02日

オクサマは猫を追いかけるよ

ある休日の夜、オクサマと一緒に出かけ、食事とお酒を楽しんだ。

寒いねと手をつなぎながら帰り道を歩いた。



道すがら、オクサマは何かを見つけて立ち止まった。猫だ。
突然オクサマは「ニャンコロニャンコロー!!」と走り出した。


驚き逃げ惑う猫。嬉しそうに追いかけるオクサマ。引っ張られる僕。

近所に住む猫は、酔っ払ったオクサマの前に現れてはいけない。大変なことになる。僕が。



「ニャンコロが逃げてしまった」とオクサマはさびしそうにつぶやいた。
2006年01月03日

マッサージチェアごっこをして遊んだよ

時々オクサマとロッキングチェアごっこをして遊ぶのだが、あるときオクサマが叫んだ。

「マッサージチェア!」

「ああ、そう、そこ。腰、腰。」

我が家に新しい遊びが加わったよ。その名もマッサージチェアごっこ。
2006年01月05日

オクサマを起こしたよ

オクサマが、起きない。

僕は手元にあるノートパソコンで『起こし方 寝坊 確実』で検索した。その中のひとつに『眼球をまぶたの上からぐりぐりする』というものがあった。

僕はオクサマの目にそっと手をあて、くりくりっと揉んでみた。

「ん?なんだ?」

起きた。

「気持ちいい。もっと。」

オクサマは顔を突き出した。もうしばらく揉んでいたら、オクサマはちょっと目を開けた。そこで僕は確実に起こす方法を検索して実行したことを告白した。

「アホだな、ダンナチン。」

オクサマは大笑いして、目を覚ましたよ。
2006年01月10日

オクサマは甥っ子に嫉妬するよ

実家に行ったとき、僕が2歳の甥っ子と遊んでいたらオクサマが嫉妬した。

甥っ子の手と足をつかんで体を伸ばして『明石海峡大橋!』とポーズをとらせたり、抱え込んで『とれとれピチピチ カニ料理??♪』と歌ったり、足首を捕まえて『エビフライ!』と遊んでいたのだが、あまりの甥っ子時代到来っぷりにオクサマの機嫌が損なわれていた。

家に帰ってから「オクサマも構え!」と言われた。

だから同じ事をして遊んだ。そして歌はだんだん変質して『とれとれピチピチ タイ料理??♪』になった。オクサマは「パクチーパクチー!」と合いの手を入れ、川島教授の顔まね(*)をした。

オクサマは大喜びする僕の顔から、甥っ子への勝利を確信し、安堵したよ。

*川島教授
もっと脳を鍛える大人のDSトレーニングを監修する川島隆太教授。ゲームのタイトル画面でパクチーパクチーと唱えると苦い顔する。
任天堂 もっと脳を鍛える大人のDSトレーニング
2006年01月12日

オクサマは咳をするよ

長い正月休みを終え、久しぶりに会社に行った。たまっていたメールを捌き、去年から続く作業を再開して、一段落つけたところで無事に帰宅した。帰って、夕食を食べ、風呂からあがったところで、突然、「怒らない?馬鹿にしない?」とオクサマに聞かれた。

何のことだかわからなかったけれど、うなずいて話を聞くと「今日は家で一人でぽつーんとしてたら寂しくなった。」と言う。

「イメージは体育座りで左後方斜め45度を下目使いで見る感じ。」

「ぽつーん。」

「けほ、と咳をしても一人。」

けほ、と返事を返してみた。

「いやー、いいね。ダンナチンが帰ってきた。」
2006年01月13日

オクサマは何も言っていないよ

先日、のだめカンタービレ最新刊がまもなく発売すると言う事を教えてもらったのでオクサマに報告してた。

オクサマは、コメントに添えられていた『これで元気になるかな?』という文言を見て「うんうん、元気になる!」と答えた。

「ダンナチンが買ってきてくれたら!」

オクサマ、今何て言った?


「何も言ってない。」「心の声が漏れた。」
2006年01月18日

オクサマはデートに満足したよ

ちょっとした用事のため、午前半休を取ってオクサマと一緒に出かけた。そして、その用事が思いのほか早く済んだのでデートした。

まず書店へ行く。『奥様はマリナーゼ』を手に取りぱらぱらと一緒に読んだ。「うんうん、わかるわかる。」とオクサマは深くうなずきながら読み進め、「同じような人がいて自信が付いた!オクサマはこのままでいいんだ!」と思いを新たにしていた。

その後、靴や鞄を物色した。電気屋で新しく出た携帯電話をのぞいてみたりした。街をぶらぶらしている間、オクサマはご機嫌だった。

「デト、デト、ろあじ、ろあじ!」(*)

そして「早起きすると一日が長いねー。いいことだ。」と満足そうだった。さらに「まだ午前中なんだよ!」とオクサマは興奮していた。

僕がその言葉に反応し、ニヤッとすると「わかっている。休みの日、オクサマが時々起きなくてデートできないことは認めよう。」と言った。さらに笑った僕が、いつもじゃないのかと尋ねたら「ダンナチンも起きられないことがあった!」と認めなかった。


「楽しかった。じゃあね!」とオクサマに改札口で見送られて僕は出社したよ。

*デト デートのこと。
*ろあじ(のあじ) うるまとでるびののぞきあな参照。その1その2その3。転じてオクサマの機嫌が良い事を示す特別な言葉。
2006年01月18日

僕はルクルーゼを知ったよ

最近、ル・クルーゼで料理をすることが多い。野菜とベーコンを切ってコンソメを放り込んで10分も煮込むとスープができてしまう魔法の鍋! 結構有名らしいのだけれど結婚祝いに頂いて初めて知った。

ホーローでちょっと重たいのが難点だけれど、18cmなら中をスープを満たして4kg(本体重量2.3kg 容量1.8l)くらいなので、なんとか片手でも取り回せる。2-3人分をつくるのにはちょうど良いサイズで最近のお気に入り。
タグ: 料理
2006年01月20日

オクサマは暖まったよ

注文していたハンディウォーマーが届いた。オイルを注いで使う携帯カイロだ。僕は小さい頃から祖母が使うのを見ていたため抵抗がなかったのだが、オクサマは買う前から「火を使うの?危なくない?」と警戒を示していた。

プラチナ触媒に熱を持たせることで燃料を酸化反応させて発熱するので、心配はないのだけれども、論より証拠。僕が実際にオイルを注いで火をいれ、温まったところでオクサマの背中にそっと差し込むと、「あったけー」「オクサマ幸せ」とあっさり陥落した。

「よく見つけたねー」「これからもダンナチンは、オクサマを暖かくすることだけに注力していいよ」

本当は僕が自分のために買ったはずだった。

2006年01月22日

オクサマはハンディウォーマーの強奪を宣言したよ

家に帰るとオクサマがハンディウォーマーを僕の前に突き出した。

「こいつは良く頑張ったけれど、オクサマがこれをもって出掛けようとしたら急激に冷たくなったの。」

オイルをフルにいれれば24時間持つのだが、最初と言うこともあって半分くらいしか入れなかったため、ちょうど昼頃切れてしまったようだった。

「オイル、入れて!」

オクサマがやればいいのに、というと「いや、なんか恐いから。」と言う。自分で出来ないなら僕が使うよ、と言うとオクサマは険しい表情を見せた。

それを見た僕が、気に入ったんだね、と当初のオクサマの警戒っぷりを指摘しながら笑うと「いやー、一冬使ってみないと気に入るかどうか分からないな!」とうそぶかれた。
2006年01月23日

僕は墓穴を掘ったよ

オクサマが、ちっともハンディウォーマーを返してくれない。

そのハンディウォーマーは僕が自分のために買ったことをオクサマに主張すると「うん、だから嫌がらせで使ってあげているの。ダンナチンが悔しがる顔を見たいから。」と意地悪を言う。

そこで、冬の間、寒そうなオクサマのために買ったんだよ!と言い直したら「じゃぁ、遠慮なく使う」と宣言された。

この冬、遠慮なく、オクサマはハンディウォーマーを使う。
2006年01月24日

オクサマは2年目の誓いを立てたよ

入籍して一年経つ。夕食後、ワインをあけてオクサマとささやかに祝った。

「ダンナチン、オクサマと結婚してよかった?」

「後悔していない?」

オクサマにそう聞かれた僕は、どちらの質問にも、うん、と答えた。

「よし!このままでいいって言質をとった!」

ほろ酔いのオクサマは楽しそうだった。そして二年目も、寝起きのベッドの中から「お茶が飲みたい」「お腹すいた」「オイル入れて」と僕に要求することを宣言した。

オクサマは「ふたーつ、不埒な悪行三昧ー」と2年目の誓いを立てたよ。
2006年01月25日

オクサマは糖が出る心配をしたよ

帰宅して、オクサマ、お土産だよ、とイチゴのショートケーキを見せた。

「やっほーい!」

「あー、でも最近甘いもの食べすぎかなー。」

確かに、最近週に1回くらい甘いものを買って帰っている。

「結婚式前後にやせた2kgがいつの間にか元に戻ってしまったよ。」

「このまま行くと『マジで糖でる5秒前』だよ!」

じゃ、食べるのやめる?と聞いたら「やだ、食う。」と即答された。
2006年01月26日

オクサマはジャイアンだったよ

夜、ベッドに寝転がり、おなかの下にハンディウォーマーを置き、もっと脳を鍛える大人のDSトレーニングで遊んでいたら両方ともオクサマに取り上げられた。

「オクサマがやるの。」

仕方がないのでサブノートパソコンを引っ張り出してネットサーフィンをしていたらまた取り上げられた。

「オクサマがやるの。」

そしてオクサマは「これも、これも、これも、全部オクサマのもの!」とフンフンと鼻息を荒くしながらジャイアニズムを発揮した。

僕は寝しなにやろうとしていたものをすべて取り上げられた。悔しいので、僕を構え!と駄々をこねたら、「お前寂しくなったな?もうー、仕方ないなー。構ってやるよ。」と仕方なさそうなそぶりを見せながらオクサマは僕のほうを向いた。


罠だった。オクサマがしがみついて離れない。
2006年01月30日

オクサマは強風にあおられたよ

オクサマが起きた。起きて洗面所に顔を洗いに行った。僕は一足先に出かける準備をしながら、玄関先でいくつか伝言をしていたら、オクサマが洗面所から飛び出てきた。

「見て!オクサマの周り強風がふいている!髪が右から左に!」

「ビュー!」


楽しそうだね、と僕が笑うと「ちがうよ、ダンナチンが喜ぶからオクサマはわざとこういう事をやってるんだよ。」と返された。

「やれやれ、ダンナチンを楽しませるのも結構大変なんだよ。」と言いながら寝癖を直しにオクサマは洗面所に戻った。
2006年02月02日

オクサマはカレーの匂いに我慢できなかったよ

いつもの鍋の半分以下の時間で野菜が柔らかくなるのが気に入ってル・クルーゼばかりで料理をしている。先日もカレーを作ったところ、予想より早く出来上がり、ご飯が炊き上がるまで少し時間が空いてしまった。

その間、オクサマとリビングでお茶を飲んでいた。しばらくしたらオクサマがもじもじして立ち上がった。おなかがすいたんだな、と思った僕は、もうすぐご飯が炊けるよ、と声をかけたのだが、オクサマからは意外な答えが返ってきた。

「カレーの匂いをかいでいたら、カレーまんが食べたくなった。」

オクサマはいつだって僕の不意をつく。今出来ているカレーだけ食べればいいじゃないかと笑う僕の声をさえぎり、冷蔵庫にあったカレーまんをレンジアップして食べた。

もちろん直後に炊き上がったご飯でカレーライスも食べた。今日も我が家は平和だった。
2006年02月03日

これからのライフプランを検討するよ

オクサマと転職について話し合っていた。

結婚式が終わり一段落をしたころから、オクサマはいくつかの職場で働いてはみたものの、求める方向性が異なったために試用期間でお断りをしている。

オクサマの希望する分野には就職は出来る可能性はありそうだ。しかし、希望する条件の職場へはちょっと難しいようだ、というところだ。

オクサマによると、学校へ通って資格をとるのが求める職場を得るには遠回りなようでいて近道らしい。ただ学校へ通ってから新しい仕事に就いて軌道に乗るまでに数年かかる。そうなるとオクサマが目標とする年齢で子供をもうけるのが危ういというか多分アウト。しかも、当面生活費は僕の収入のみになる。

正直なところ、今の生活を維持出来る程度でしかない。子供を育てて行くのに十分な貯金計画は実現が難しい。計画する上で2つも高いリスクを負うのは避けたいのが僕の正直な感想だった。

そこで、まず今検討している引越しを近いうちに実行するのが必須になる。13万円超の家賃から貯金に回せる分を確保する。一時的にお金はかかるけれど、月々4〜5万円程度余裕が出来れば1年程で回収できるし、以降は差額が貯金ができる。

オクサマと相談したところ、この先数年をお金を貯めると位置付けることにし、資格学校へ通うのは出産後に延ばすことにした。希望していた職種の実態を確認したら、あせる気持ちがおさまったようだった。

しばらくはオクサマの転職と引越が並行して続くことになりそうだ。「忙しくなるね」とつぶやくオクサマに、僕も今月の仕事は激動の予感、と伝えたら「無事に帰ってきて!」とオクサマにしがみつかれた。

出征前の兵士を見送る演技だった。ちょっと楽しかった。
2006年02月04日

オクサマはおかずを一品増やしたよ

仕事で少し遅くなった。帰ったらオクサマが玄関で出迎えてくれた。

そして「遅い!待ちくたびれて夕食のおかずをもう一品作っちゃたじゃないか!コンニャロ!」と苦情を受けた。

ごめんごめん、でもお腹すいていたからうれしいよーとダイニングに移動したら「別にダンナチンのために増やしたんじゃないんだからねっ!」と言われた。
タグ: 料理
2006年02月07日

オクサマはオクサマだったよ

一緒に出かけた帰り道、夕食の相談をしていたらオクサマが「帰ったらダンナチンはたまっている食器洗ってね!オクサマはちょっと休憩してるから!」

突然のことに、オクサマは何様のつもり!?って笑ったら「オクサマ!」と力強い答えが返ってきた。そこで僕が、ダンナサマ!って応酬したら、オクサマは悲しそうな顔で僕を見て「ううん、ダンナチンでしょ?ね?」と訂正された。

チンは朕で、朕は国家な……「ハイハイ、もういいから。最近のダンナチンはキレがないよ。」と色々まとめてダメ出しされて家に帰って食器を洗った。ご飯はオクサマが作ってくれた。
2006年02月08日

オクサマは夢を見たよ

オクサマ行ってきます、と夜更かししてまだ布団の中にいるオクサマに声をかけた。するとオクサマは、目を覚まし、あっと声を上げた。

「ダンナチンにお弁当作っている夢を見てた。」

「ダンナチンに声を掛けられて夢ってことに気が付いた。お弁当作ってないよ、やばいって思って目が覚めちゃったよ。」


「オクサマ、キウイをスプーンでくりぬいていた。」

「なんて都合のいい夢だろう。ダンナチンにお弁当作ったことないのに。」

おはようございます。
2006年02月09日

オクサマは僕を見つめるよ

夕食後、メールの返事を書いていた。オクサマもソファに座って読書をしていた。

「ダンナチン、ダンナチン、オクサマお茶が飲みたい。」

今手が離せないからちょっと待ってて、と僕が応じると「えぇー!」と悲壮な声を上げ「ダンナチンは、段々やさしくなくなってきている。」「前は、すぐにやるよって言ってくれたのに!」 と非難した。

覚えがない。

オクサマは「愛が薄れたんだ。」としょんぼりしている。僕が取り合わずに作業を続けるとオクサマがこちらを見ていた。その視線に気がついた僕がオクサマを見るとオクサマはわざとらしく視線をそらした。僕がパソコンに向かって作業を再開したら、またオクサマの視線を感じた。ふっとみるとまた視線をずらされた。そしてまた、見る。

僕が、オクサマの視線に苦笑いして作業を中断して腰を上げると、オクサマは満面の笑みを浮かべた。

「ダンナチンが熱中していると邪魔したくなるんだよねー。」
2006年02月12日

オクサマの心を読むよ

オクサマと街に出掛けた。

「ん!」とオクサマが手を出したので手を繋いだ。

「ん!」とオクサマが手を出したのでペットボトルのお茶を渡した。


そして、オクサマは溜息をついた。「なんでも、ん!で通じるからオクサマは日本語をしゃべらなくなってしまいそうだ。」

「困ったなー。」と笑い、溜息をついたよ。
2006年02月16日

オクサマはチョコレートを買うよ

「ダンナチン、朝はあんなこと言ったけど、はい、チョコレート!」

帰宅するとオクサマは僕にチョコレートをプレゼントしてくれた。
「オクサマが食べたいものを選んだのよー。」と言い残しお茶を煎れはじめたオクサマの目は、僕の手元にある獲物を狙っていたよ。
2006年02月20日

オクサマは愛を要求するよ

バレンタインといえばオクサマに愛を告白されるのが通例であり、今年も熱い告白がなされた。

僕がそれに応えたら「いたたたっ、もう、ばかっ」と怒られた。力が強すぎたらしい。

「片手間にやるくらいの力でいいよ。」といわれたので本を片手に執り行なっていたら、「ダンナチンの集中力が完全に本に向かっているのが見て取れます。」とオクサマは冷たい目で僕を見た。
2006年02月23日

オクサマはおんぶで移動するよ

我が家におけるオクサマの移動手段の一つに『おんぶ』がある。ベッドサイドで手をポンポンとたたいて、僕を呼び付け、背中に飛び乗るのだ。

そしてオクサマは「あっち」と指を指す。それに従い僕は寝室からリビングに移動する。そしてオクサマはそのままの姿勢で紅茶をいれ、カップを手に再び寝室に戻って降りる。

オクサマは「楽しいーなー。」と満足そうな顔を見せるよ。初めておんぶした時は「大人になって最大の発見をした気がする。」と喜んでいた。
2006年02月27日

オクサマは抱っこで移動するよ

我が家におけるオクサマの移動手段は『おんぶ』のほかに『抱っこ』がある。ソファで手をポンポンとたたいて、僕を呼び付け、何の用かと近づいた僕にしがみつくのだ。

しがみついたオクサマは「あっち」と指を指す。それに従い僕はやむなくリビングから寝室に移動する。そしてオクサマをベッドに置く。

オクサマはやっぱり「楽しいーなー。」と満足そうな顔を見せる。任務を終えた僕がオクサマを置いてリビングに戻ろうとするとものすごい力で僕にしがみつくので、僕は起き上がれなくなる。

家庭生活には、オクサマの罠があふれているよ。
2006年02月28日

なんでもないけれどオクサマにプレゼントをするよ

先月、オクサマと本屋に寄った時、オクサマは好きな作家の本が出版されていることに気が付いたのだが、「欲しいなー。でも、そろそろオクサマの貯金も寂しくなってきたから働くまで節約しなきゃー。」と悩んでいたことがあった。

そのとき、まだクリスマスプレゼントの家具を買っていなかったこともあり、僕からプレゼントを提案してみた。

オクサマはパッと晴れやかな表情になり、「い、いいよー。わるいよー。」と言いながら僕に本をぐいぐいと握らせてきた。オクサマは嬉しそうだった。

そこまでは、よかった。しかし、その本を持ってレジに向かうとき、ハードカバーじゃなくて文庫になるのを待てば3冊買えるのにね、と僕はつぶやいてしまい、オクサマの機嫌を損ねてしまった。

「文庫を買えば安くなるのはわかってるんだよ!」「一刻も早く読みたいんだよ!」

「ダンナチンはわかっていない。オクサマ、不愉快。」とオクサマは本を棚に戻して僕をキッとにらんで宣言した。

「意地でも文庫になるのを待つ!」



そんなことがオクサマの記憶から薄れ始めた今日この頃、僕は仕事関係のアンケート回答の謝礼として500円分の図書カードを受け取った。それと、なぜか8年くらい使わないまま手元に残っている1000円分の図書券もあった。あわせればあの本が買えることに気が付いた僕は、それらを封筒に入れ、紐をつけた。

そして家事をするオクサマの後ろに回りこみ、そっと首にかけてみた。オクサマは訝しげに中身を確認する。あの本が買えるよと僕が言うと「節約を決意したとたんにダンナチンはオクサマを誘惑する。困るんだよねー」と今度は笑って僕を見た。
2006年03月02日

オクサマは、元気を出すよ

雨が降って寒い日。風邪気味のオクサマは、ちょっと元気がなかった。

「お風呂にゆっくり浸かってくる。」

オクサマは浴室に向かった。


僕は一人でテレビをつけてチャンネルザッピングしはじめた。するとオクサマがよく見ている、オーラの泉という番組を放映していることに気が付いた。浴室に向かい、オーラの泉をやっているよ、と声を掛けた。

オクサマは「忘れてたー!」と悔恨の表情を浮かべたが、僕が、ゲストはヒロシだけどビデオに撮るかと尋ねたら「ヒロシなら、いいや」とあっさりあきらめた。


('A`) < ヒロシです、ヒロシです、オクサマに、華麗にスルーされたとです


僕がヒロシの代わりに嘆いたらオクサマは笑ったよ。
2006年03月03日

オクサマは、僕に呼びかけるよ

最近、オクサマが僕の呼び方をいろいろ試行錯誤して変化させている。『ダンナチン』ではうっかり外で呼んでしまうと恥ずかしいのでほかの呼び方にしたいそうだ。

「オット、オット。これあけてー。」

「ダンナー、お茶が飲みたい。」


それに答えて僕がオクサマをツマ、ツマと呼びかけていたら「なんか、それだと軽んじられている気がする。」「サマ、つけてよ、サマ。」という。

では同じ論理で僕のこともダンナサマって呼んでみてはどうかと提案したが即座に却下された。
2006年03月06日

オクサマは僕に怒ったよ

先週は季節の変わり目のせいか、花粉アレルギーのせいか、僕は体調を崩してしまっていた。おまけに仕事が少し忙しくなっていた。

僕もちゃんと体調を管理すればよかったのだが、オクサマの言うことを聞かず休みの前にお酒を飲んだり、オクサマの勧めを聞かず医者にいかなかったりと、さらに悪化させる行動を取っていた。結果、遅くに帰って、ご飯を食べてすぐ寝る生活を繰り返していた。オクサマとすべき話もあったのに、数日、ほとんど会話できずにいたらオクサマが苦情を伝えてきた。

「アドバイスしても聞いてくれないし、ぜんぜん話も出来ないし、これじゃただの同居人みたいじゃないか」

オクサマの忠言を聞かずに、しかも迷惑をかけていたことにその言葉で気が付いた。そして反省し、オクサマと話をして解決を図った。「気力で体調管理するのはやめなよ」と言うオクサマの指摘を受け、今後は体調を崩したら薬を飲んでちゃんと養生することを約束した。そして懸案だった話し合いをした。

「まったく困るんだよね、元『ただの同居人』さんよー。」

話し合いの後、オクサマは遠まわしな言い方で、僕を許したことを表明したよ。

コメントを受け誤解を生んだ表現を修正しました。
不十分なエントリを公開してしまい、大変失礼しました。
2006年03月09日

オクサマは強引に突破するよ

「オクサマ、質問です。部屋は3つあって、十分なスペースがあるのに、なぜ、僕とオクサマは部屋の隅に固まっているのでしょうか。」

僕が部屋の隅でパソコンで作業をしているとオクサマがおもむろにその脇で本棚の整理を始めたのだった。僕がそう尋ねるとオクサマは「偶然だよ。本の整理がしたくなってさー。」と答えを返した。

「そうか、偶然か」と僕が作業を再開すると、オクサマは僕の背後から僕の脇の下を強引にこじ開けて頭を滑り込ませて仰向けになって、何も言わずジーっとぼくを見ていた。

苦笑いして僕がオクサマの頭をなでようとするとオクサマは頭を引っ込めて、「ああ、忙しい、忙しい」と僕の後ろで本棚の整理を再開した。


しばらくすると、「そろそろ休憩しない?」と聞かれた。まだ作業を始めて30分もたっていないので「あと30分位したらね。」と返事をしたところオクサマはちょっと不満そうだったけれど自分でお茶を入れて休憩をしながら、整理しかかりの本を読んでいた。

その後、しばらくして僕も休憩しようとしたら、オクサマは「ああ、忙しい、忙しい」といいながら作業を始めた。そして僕のほうを見ていた。


我が家には、猫がいる。
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