『彼女が探したオチ』
- 実は僕が既に結婚している
- 実は離婚歴があって前の奥さんとの間に産まれた子供を引き取っていることを黙っている
- 今まで僕は会社勤めしている振りをしていただけで、実は無職
妄想の割にやけにリアリティが満載だった。「託児所に預けたり、一般の会社の勤務時間を調べ上げたりして私をだましているかもしれない!」と本気っぽく冗談を言う。僕が笑いながら「自分で選んだ人を信じなよ」と言ったら「だから不安なんじゃないか!」と力強く返された。
彼女いわく、今までのお付き合いには時々オチがあったと言う。そして「幸せを感じる状況に慣れていなくて、落ち着かずにオチを求めてしまうんだ」と言ったよ。
二人で思わず苦笑いをした。でも僕と彼女はお互いの結婚の意志を確認できた。