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2008年02月13日

僕はオクサマと笑うよ

オクサマと落語に行った。二人とも興味がある落語家の独演会だ。

実は二人で観劇する類のデートはあまりしたことがなかった。それまで映画とバレエをそれぞれ一回ずつ一緒に観にいったことがあるくらいだった。静かに鑑賞すると自宅にいるときのように観ながら感想を交換できないので、少し窮屈に感じていたのかもしれない。

だから落語は初めての、そして珍しいデートだ。隣り合った席に二人で座る。始まる。ちょっとずつ話に引き込まれる。オクサマが笑う。僕も笑う。オクサマが隣で笑っているのを感じていた。

予想していたよりもずっと楽しかった。
2008年02月14日

オクサマは策を弄したよ

仕事を終えて帰宅した。リビングに顔を出すと、オクサマが夕食を作っていた。

「ただいま」「いいにおい」そういいながらキッチンに入ると「お帰り」「お願いがあるの」「お茶入れて欲しいんだ」オクサマに頼まれた。手が離せないようなので快く引き受けお茶っぱの入っている棚を空ける。

いつも飲んでいるお茶のビンの前に紙袋がある。「今日は休みだったし、出かけてきたついでに新しい紅茶でも買ったのかな」そう思いながら脇によせてビンを取り出す。突然「だめだよ、よけちゃ!」とオクサマに怒られた。

紙袋をもう一度良く見る。バレンタインデーのチョコレートだった。「サプライズなのに!気付けよ!」とオクサマは憤慨するポーズをとる。その一方で僕は予想外のことに驚いてほほを緩ませてしまう。オクサマはそれを見て満足そうに笑う。
2008年02月16日

オクサマは無の境地に到達したよ

早速オクサマからもらったチョコレートを頂く。美味しい。「半分、味見する?」と差し出すもののオクサマは受け取らない。唇に押し当てるが首を振る。「だってダンナチンにあげたんだもん」と言う。

ありがたく頂いていると、そっぽを向き横目で僕を見ながら「早く食べて!」「我慢するのも大変なんだよ!」と言い、目を閉じて堪えていた。

僕が再び差し出すと目を閉じ首を振る。「奪ってしまわないように、いつも食べない味を選んだんだから、私の決意の程がわかるだろ?」そういいながらさらにまぶたに力をこめる。

「無です。オクサマは今、無の境地に達しています」僕がチョコレートを食べるとオクサマは無の境地に達する。

近づくと「いやー、ダンナチンから良い匂いがただよってくるー!」ともだえていた。

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