オクサマと結婚式を振り返った。
結婚アドバイス・ブックに参加して投稿してみた。
■結婚式場の決め手:担当者
「ホスピタリティって大事だねえ」とオクサマは担当者にほれ込んだ。僕も同意見だった。
式場選びでは、会場の雰囲気やサービスも重視したけれど、担当者が決め手になった。いくら僕らが勉強したといってもプロの手を借りないかぎり実現できないことが多くある。僕らの希望を、上手くスタッフに翻訳して実施してもらう担当者がいてこその結婚式運営だと思っている。
準備の間も僕らの無理難題に嫌な顔一つせずに行動し付き合ってくれた。もし、実際に行動を起こさず、口先だけで対応されていたら、僕らは難しいことを要求したから仕方ないんだと納得しつつも残念な思いが残ったと思う。個人的にも学ぶことが多かった人だった。無駄だけど無駄ではない作業というのはあるのだ。
あと当日も、スタッフが上手にサポートしてくれたおかげで、なんの憂いもなく結婚式を楽しむことが出来た。
■結婚式のスタイル:人前式
「ダンナチンが神に誓うくらいなら家族に誓うと言ったんだよ」
家族に結婚を誓っておけば、誓いを守れなくなってきたら『お前ら約束が違うじゃねえか』と手も口も出てくるだろ?と主張する僕の希望が通った。僕個人の意見としてはバイトの神父や牧師に誓うよりは合理的だと考えている。
宗教を否定するつもりはない。宗教が心のよりどころになるという意見には一理あると思っている。またクリスチャンの友人が、結婚式で自身の信仰の下に結婚を誓ったのは美しいと思った経験もある。しかし、僕のように信じていないものが誓ったら、本当にただの形式になってしまい無意味だと感じたのだ。
人前式のスタイルを採ることで、自分達の言葉で結婚の誓いを伝えた、と有意義に感じることが出来た。
■結婚式の規模:少人数(家族)
「私は迎えられる立場で、妻じゃなくて嫁なのかー?」とオクサマがむくれたこともあった。
当初、結婚式には親戚や友人も呼ぼうと思っていたが、僕自身が田舎の長男という点がネックになった。うちの父が結婚式を「親戚への挨拶としての場」と捉え、「迎える立場」「嫁だから○○」という点に基づいた主張を繰り広げ、僕らの結婚式に対する意識である「対等な立場で結婚を誓う」という主張とは全く一致が見られなかったのだ。
そこで、僕ら主催での結婚式と、僕の実家のある場所で父主催での親戚へ披露する場とわけることにした。僕の両親は、親戚の居住地を理由に東京で結婚式をあげることに対して難色を示していたのだが、これで解決した。
それと結婚式の規模が家族だけになったときの利点として、家族とゆっくり話が出来るという点がある。普通の結婚式を見ているかぎり、どうしても親戚や友人が優先になりがちで、親もあちこちに気を使わねばならないケースが多いようだ。それよりは家族だけで美味しいものを食べながら記念になる会食をするという選択肢は、よかったと考えている。
ただ家族、親戚、友人という対象ごとに会を分けると有意義な時間を過ごせる代わりに、ものすごい労力になるので注意が必要だ。
■結婚式の演出:ケーキカット、家族紹介、小さい頃の写真紹介
参加者は家族だけだと、盛り上げ方が難しかったり、場を繋ぐのが大変だと思う。家族だけなのに過度な演出はちょっと場違いだし。自然な演出をはさむ必要があるのだけれども、これが最後まで悩みどころだった。結果として小さい頃の写真は、お互いの家族は相手の小さい頃を知らないので、よい話のきっかけにはなった。また家族紹介も自分達の言葉で何かエピソードを沿えて相手の家族に紹介したことで、スムーズに話が出来たと思う。
■結婚式に向けての親との話し合い
「ダンナチンの親ってちょっと頭が固いよね。」とオクサマがついに気がついた!
基本的に、結婚式における親との話し合いは根性比べだと思う。僕の周りの人たちと話をしても、やはり結婚式に対する熱意は恐ろしいものがあるようだった。特に親戚との結びつきが強いと色々な思惑が絡み、一筋縄では行かない。東京の人は比較的その傾向が薄いような気がするけれど。
うちの親の場合は、状況を説明してこれで良いよね?と決めて確認をとって動き始めたところで話をひっくり返したり、まるで決定事項がなかったかのように同じ話をしてくることが一度や二度ではなかった。結局のところ、自分達の思うようにいかないとダメなんだということを悟った。
最後の方は、これは仕事だと割り切り、議事録を残し、最終決定はいつまでと文書を残したが、直前になって宿泊者の人数を変更してきた。やっぱり人の話なんて聞いてやしない。
たぶん、意見の一致が見られなくても、適度に聞き流して自分の土俵に持ってきつつ、親にも納得行くプランを提示して説得するのが有効だったのだろうと思う。僕らの場合は、結婚式と親戚披露をわける事で、親の意思の影響を最小限にとどめることが出来たつもりだけれど。
■結婚式の費用:約150万円
「もし結婚式と新居引越しを一度にしていたら、300万位を一気に使うことになっていたんだよねえ」とオクサマは恐れおののいた。新婚旅行もついたらものすごいことになりそうだ。
ちなみに僕らは家族だけの結婚式と規模が小さめだったが、なんとか全額、二人で出すことができた。
僕らが結婚式を挙げたホテルは、比較的良心的だったが所々「高い」と思う点があった。商売なので儲けどころがあるのは仕方ないとは思うが、カメラマンがホテル指定で、選択肢が一つしかないというのがちょっと予算的には厳しいところだった。ただ写真に残すというのは僕らが式を挙げた目的の一つだったで、お金の掛けどころとしては納得している。あと僕らもロイヤルスイートに宿泊したりポイントポイントで楽しむためのお金を使っている。
大雑把な内訳は以下の通り。
○ 会場会食費用 70万円
会食費用(15名) | 30万円 |
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人前式費用 | 7万円 |
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装花費用 | 10万円 |
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演出用アイテム材料費 | 3万円 |
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写真(3ポーズ3セット+スナップ) | 25万円 |
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○ 衣装 57万円
オクサマの衣装(+専用下着) | 17万円 |
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オクサマのアクセサリや靴 | 7万円 |
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エステやネイルなど | 4万円 |
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僕の衣装 | 8万円 |
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僕のアクセサリや靴 | 5万円 |
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衣装持ち込み料 | 4万円 |
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オクサマのヘアメイク | 8万円 |
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家族の着付けなど | 4万円 |
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○ その他 20万円
家族の宿泊費(引き出物代わり) | 17万円 |
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心付け総額 | 3万円 |
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当初予算が100??120万だったが、ご多分に漏れず、費用はUP!