僕の実家に行った。母の着る衣装の調整、それから結婚式の引き出物や宿泊、着付けの手配を確認するための打ち合わせをした。
難航が予想されたのに、話し合いは2時間ほどで終わった。なかでも、ここ1ヶ月ほどの間、メールやファックス、電話を使っても一向に解決しなかった衣装の話があっさり解決したことに驚く。あれは僕らを実家に呼び寄せるための演技だったのか、確認するだに恐ろしい事実だったよ。
引き出物は、皆が持って帰るのも面倒だし、我々も全員の趣味を満たすものを探す困難度を考えて、用意しないことにした。その代わりにきてくれてありがとうと言う気持ちをこめて皆に前日、会場ホテルの宿泊をプレゼントすることにした。
これで、僕とオクサマの夏休みの宿題は片付いたよ。
それから、オクサマと僕は、結婚式で何らかの形で使うために、僕の幼少の頃の写真をあさった。そしてオクサマは宝の山を見つけ歓声を上げる。
「邪気がない!」「かわいい!」「た、食べちゃいたい!」
オクサマは、賞賛と同時に今の僕へ挑戦的な言葉を投げつける。
「なのに今は……。うっ、うっ、うっ…。」
これは、何の、プレイですか、オクサマ。
「あー弟くん、かっこいい」「お父さんスタイルいいねー」
だ、ダンナチンは?
「普通。」
これは、何の、プレイですか、オクサマ。